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光明のひびきを世界に送ろう

(前略)昔は、一人の人間は、自分のことだけを考えて生活していれば、それでよい、と思って生きていられたのだが、現今では、人類の動きと個人の動きとに、はっきりとしたつながりができてきて、米国の動きもイランの動きも、中国の動きもソ連の動きも、すべて日本人である一人の人間の生活に影響してくる。石油の問題を考えれば、実にはっきりしている。

私たちが新しい年を迎えて、今年に期待をかける為には、大きな波のかぶってくるのを待っているより先に、自分たちの方から、明るい善なるひびきを送ってゆくことが必要なのである。

自分たちの幸福は、自分たちがいかに国や人類に対して、光明のひびきを送るかによって、つくられてゆくのである。

個人なくして国家や人類はなく、人類国家なくして個人は存在し得ない。

国や人類から幸福のおすそ分けを貰おうとする、さもしい根性をさらりと捨てて、自分たちの生活の中から、国家や人類を平和にしてゆく光明のひびきを送ってゆくよう、今年はみんなでぜひとも実践してゆかねばならない。

世界人類が平和でありますように!

五井昌久著『行雲流水』より