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エゴ想念自我から神意識への移行の時は今

現象世界のその日その日はもちろん大事であります。大事でありますからこそ、その日その日の生活が、大道を外れぬように、小智才覚の枝葉の生き方でないように、径(こみち)に迷い込んだ生活でないようにして、永遠の生命をけがれなく、さわりなく生きてゆかねばならないのです。

先のことを考えるより、今日只今の生活がうまくゆくなら、少しぐらいの虚言(うそ)をついても、自己本位の生き方をしてもよい、というより、いつの間にかそんな生活が身についてしまっているのが、現今の一般人の生き方となっているのですし、国家間でもそんな生き方をつづけているわけですが、そんな誤った生き方の慣習から一日も早く抜け出してしまうことを人間は考えなければいけません。

一人一人の人間も、国家も人類も、小智才覚の業想念波を乗り超えて真実の人類の生き方をしてゆかねばなりません。
時は今です。
今日こそぜひとも、悪い習慣を脱出しましょう。

その為にこそ、消えてゆく姿で世界平和の祈りが生まれたのです。

五井昌久著『老子講義』より