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大奇跡の出現③(完)

(つづき)迷信と言って嗤(わら)うひとがいたら嗤わしておきなさい。その人たちも必ず近いうちに、守護の神霊の存在を認めざるを得なくなります。時期が近づいているのです。

この時期をより近くし、人類の損失を少なくするために、あなた方の世界平和の祈りの応援をお願いします。

自己の運命の改善と同時に、人類の運命を開いて、ついには地上天国を完遂させる祈りである、世界平和の祈りをこそ、今日の日本人が気を揃えてやらねばならぬと思うのです。

世界人類が滅びて、なんで個々人の運命がありましょうか。個人の生活は世界人類という、大きな輪の一環であるのです。

個人個人の生活の動き、想念の波は、直ちに世界人類の運命に関係し、世界人類の動き、国家の動きは、個人の運命をどのようにでも変化せしめ得るのです。

今こそ、今日までの常識を超えて、しかも常識を外れず、超常識の生活に生きなければならぬ時代になってきているのです。

この世が破滅の一歩手前に来ているということは、過去世からの業想念の波が、すべて表面に浮かび上がってきているからで、この業想念が自然運行の法則どおりに動きつづけていったら、全人類滅亡という悲惨事になってしまうのですが、そうしたことは大神さまの大愛が各守護神のみ働きとして、救世の大光明として、地上界に働きかけ、最小限度にとどめ得るようになっているのです。

そのみ働きが、今こそ全面的にこの地球界に働きかけてきているのです。そのみ働きが私には、世界平和の祈りの運動をなさしめ、救世の大光明を、この世の人の五感に感ぜしめるような形において、働き得さしめようとしているのであります。

物質はすべて振動数の粗い波動であります。そして五感にふれぬ幽質、霊質は、逐次振動数の微妙になっている波動でありますが、振動数が微妙になるにつれて、その光の度合いが強くなってゆき、ついには大光明といわれる、大智慧、大愛の働きとなるのであります。

常識の頭脳では、この粗い物質的波動をのみ、実在と認識していたのでありましたが、科学の進歩は、今や電子学から波動学にまで突き進んで、常識の幅を急速に拡大したのでありますが、一般の人々は未だに依然として、物質が固定した実在であるという観念を離れ得ずにいて、しかも科学性科学性と、科学性に頼っているのであります。

これは実におかしなことであります。一般大衆の認識範囲より、自然科学の方向は、数等倍進んでいるのでありますのに、一般大衆は科学性に信頼しながら、実は今の科学をはるかに遅れた認識の世界に生活しているのであります。

それを私たちは内面の祈りの世界から、大光明波動である神の実在を、一般大衆の認識の世界に顕現せしめ得ようというのです。

この大奇蹟は必ず今に実現するのです。

その時こそ、地上天国の第一歩なのであります。

それを実現せしめ得る原動力こそ、世界平和の祈りなのであります。このことを改めてはっきり認識して下さることを皆さんにお願い致します。(おわり)

五井昌久著『人類の未来-物質文明より霊文化へ』より