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神霊と人間との関係①

真の安心を得、真の平和世界をつくるためには、人類の基盤をすべての能力、すべての存在の大半である、宇宙神の中におかなければなりません。

人類の智慧能力や、物質の存在を、肉体人間世界に付随する範囲と限定してしまっていることが誤りであることを、人類は多くの苦しみの中で悟ってゆくでありましょうが、私共は一日でも早く苦しみが少しでも少なくなるように、神と人間との一体化を計っているのです。

さてここで、宇宙神と人間との間の諸々の神霊の話をしなければなりません。

唯一絶対なる宇宙神の働きの面として各種各様に分かれている神霊方は、それは数多くいらっしゃるのですが、肉体人間の世界のように、一つの肉体は一人の人間というように限定されてはいないのです。ここのところが、神霊の話しをする時のむずかしさなのであります。

肉体人間の習慣からして、人間というものを、五尺何寸何貫という物質的の中で考えてしまいますが、この考えが神霊の世界、実在の世界を知るためには、大きなマイナスとなるのであります。

例えば、各個人に守護神がおり、正副として守護霊が三体以上はいらっしゃる、という説明をしますと、それでは地球人類が三十数億とすれば、百億以上の神霊が存在するわけで、神霊の世界がいっぱいになってしまわないか、というような質問がまいります。肉体人間の考えでは習慣的に、物質体の形をもった神霊の姿を想像してしまうわけなのです。(つづく)

五井昌久著『聖なる世界へ』より