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宇宙核に意識を向けて生きる

この世はすべて波動で成り立っているのでして、精神波動と物質波動の調和によって、この世は完成してゆくのです。

精神波動にしても、物質波動にしても、常に新陳代謝しているもので、古い波動を把えつづけていては、新しい波動の巡ってくるのを邪魔してしまうことになります。

その新しい波動はどこから生まれてくるのかといいますと、宇宙神のみ心の中から生まれてくるのであります。

その最初の波動を出すところを、私たちの宇宙子科学では宇宙核といっているのであり、その波動の最小単位を宇宙子と呼んでいるのであります。

精神波動にしても、物質波動にしても、古くなりますと、汚れてくるのでありまして、本来の働きができなくなってきます。

それは地球の細胞の説明でも同じことです。細胞が古くなるから、老衰現象が起こるのであります。

精神波動でもまったく同じことで、宇宙核の中から絶えず、宇宙子の補給を受けていないと、精神活動が汚れてきて、理非判断ができなくなって、人類の迷惑にも気づかず、原水爆実験をつづけてゆくようなことにもなってゆくのです。

理性が曇るのも、直感が鈍るのも、すべて、宇宙子波動の新陳代謝がうまくできていないからなのです。そこで、常にその新陳代謝をうまくやるように、人間の想念はいつでも、宇宙核のほうに向けておくことが大事なのです。

宇宙核といっても普通の人にはわからないので、神さまのほうに想いを向けておく生活が大事だというのです。神さまといっても、ただ漠然と想うのでは通じ方が悪いのです。

そこで、自分に一番身近い感じで、しかも神様のみ心に近い存在である祖先の悟った霊、つまり、守護霊さんに想いを向けるとよい、と私は言っているのです。

守護霊さん、守護神さんありがとう存じます。こうした感謝行は、常に自分と神霊との一体化になっていまして、宇宙神のみ心が、碍(さわ)りなく自己の分生命のほうに流れてくることになるのです。

五井昌久著『信仰と直観』より