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守護霊守護神の氏名について

守護霊守護神の名を知りたいという人はかなりいるのですが、私は自然にその名がわかるまでは、あえて知る必要はないと思っております。

ただ、守護霊や守護神が自己の背後に事実、はっきりと存在していて、自己を常に守って下さるのだ、ということを、直感的にわかるように、守護の神霊への感謝をつづけてゆくことが大事であると思うのです。

守護霊や守護神の名をいちいち教えてくれる会もあるようですが、その名を教わったために、かえっていろいろと把われが出来て、悟りへの妨げになっている場合を、私は何たびか見て知っています。

この世での氏名と、あの世での氏名は、全く異なっているもので、守護霊が昔、肉体人間として、この世に存在していた時の氏名は、死後にそのまま幽界や霊界で保っているようなものではないのです。(中略)

昔の氏名の中には、その頃の想念行為が印(しる)されてあるので、その頃の悪い想い出を常にくりかえし想い出させられては、守護霊としては、あまりよい気持ちではありません。

ですから、肉体人間でいた頃の人格が特にすぐれていた少数の人以外は、あまり肉体人間時代の自己の氏名など、探さくしてもらいたくないのが、守護霊の気持ちのようです。どうしても知らせたい時には、守護霊さんのほうから、自己の氏名を自然の方法で、なんとなくその人に知らせます。(中略)

また守護神の氏名のことも実に問題であります。守護神には、宇宙神直接の分かれである、肉体世界には生まれ出たことのない神そのものもあり、通常自然霊と呼ばれる竜神のようなものもあり、肉体人間世界に生まれでたことのある霊魂が高く進化して、神の位について、守護神となっているものもあるので、ただ、宇宙神という大きな呼び名から、もっと自己の身近なものに感じられる守護神という人格的な呼び名にして、守護霊の上位に置いて、守護霊さま、守護神さまというように呼んでいるほうが、いちいちその名をせんさくして、その名に把われるより、心の自由があると思うのです。

また守護霊には、正守護霊または主護霊の他に、副守護霊が何人かいるのですが、その副守護霊は、時折変わりますので、これも固定した氏名で呼ばないほうがよいと思います。

こう考えてまいりますと、守護の神霊のほうから、私は誰々であると何らかの方法で、自然に知らせてくれるまでは、守護の神霊の名前のせんさくなどはせずに、守護霊さま、守護神さまという呼び名で、感謝行をしていればよいのではないか、と私は思っているのであります。

ようするに、自己の内部の本心(仏性)を開発せしめてもらう援助者として、私どもの身近に働いて下さる守護の神霊は、厳然として存在しているのだ、常に守りつづけていて下さるのだ、と身にしみて感じるようになることが大事なのであります。

守護の神霊は、人格的であって光そのものでもあるのですから、そんなつもりで、守護の神霊を考えてもらいたいものです。

五井昌久著『宗教問答』より