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人類は生きつづけられる


昭和七十年になりますと、世界の人口が六十億になり食料が不足するということが統計に出ていると学者がいっているそうですが、神さまのほうでこれを自動的に調整するものかどうか、その点いかがなものでしょうか。


人口問題というのは大変な問題なんですよね。しかし、七十年になると六十億になるという学者の計算どおりになるかどうかわかりませんよ。

神さまのほうで神はかりにはかり給(たも)うて、ちゃんと食料は不足しないようにしてくれます。神智が人間に働いて、質を量でカバーする食物などが発見されるでしょう。

神の愛を信ずることによって、人類は生きつづけられるのです。

たとえば、泳ぎの出来ない人が水の中に落ちたとします。バタバタもがくから沈んでしまいます。ところが泳げる人は、スーッと自然に浮いてしまうのです。それはバタバタしないから、水の心を知っているから、自然に水に同化してゆくから浮くんです。

神さまのみ心もそうです。神のみ心を知っている人は、神さまに任せてあるからバタバタしない、悠々としている。神さまの心、つまり神さまは愛であり、人間をみんな守っていてくださるんだ、神様のみ心によって人間は生きているんだ、と知らないと、神さまなんかあるものか、神だってどうにもなりゃしない、とバタバタ騒ぐわけです。それで業の海の中に沈んでしまうんです。

ですから、神のみ心を知らずに勝手にもがけば沈む。それが現在なのです。

神さまは愛だから、みんな仲良く世界が手をつないで、各々の天命が完うするようにと、神さまは思っていらっしゃる。

それなのにお互いが喧嘩し合っている。(中略)神さまの愛を知らないからです。

人口問題でもそうだと思うのです。人間は神によって生かされているんだということを知れば、戦争もなくなれば、飢餓もなくなるし、天変地変もなくなるんです。(後略)

五井昌久著『質問ありませんか?―聖ケ丘講話』より