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人間と動物の決定的な相違

人間と動物の
決定的な相違を一口に申しますと、
動物は本能だけで動かされているが、
人間は本能を制御する知性(理性)
をもっているということであります。

この知性は、本能を制御しながら、
人類の発展的未来を創り上げてゆく
創造力を持っています。

これを宗教的に申しますと、
動物は神によって
創られたる被造物であり、
人間は神の分生命としての存在者
であって、
自らの意思と想念によって、
自らの運命を創ってゆくものである、
ということになります。

五井昌久著『白光誌1964年6月号』より