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眞の祈り

神世のひびき西東
聖者賢者の言の葉と
ひびきわたりて幾久し

真の人の次々と
この世に生(あ)れてにごり世を
光り照らせど時ならず

天の心の地にひそみ
闇夜の長くつづきつつ
今や地球の人の世の
傾きかけて危うかり

古き世々より示されし
末世は今と神々の
み心遂いに定まりて
ここに慈愛のみ光りの
人の世近く降り給い
世界平和の真祈りに
応え給いて救世の
大光明と降りそそぐ

我らの祈り救世の
世界平和の真祈りの
ひびきわたれば人はみな
神の子なりと知らされて
にわかにひらく神の性

人の心にうちそとに
天地(あめつち)つなぐ白光の
光明の波あきらかに
照りこそわたるありがたさ

神を離れし業念の
想いの闇に踊りいし
長き悪夢の消えゆけと
高々鳴らす柏手の
神のみ声にみ光に
やがて神世の華開く
地上のうたげ待たるなり

うつそみの
我れが叩くにあらぬなり
高々ひびく神の柏手

五井昌久著『いのり―詩集』より