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我在るが故にすべて在り①

(前略)自分の思う通り、自分の想いが自分の世界を描くんです。

実際問題として肉体界も霊界も幽界も何もないんですよ、本当は。

何にもない、何も……。

何があるかというと自分の心があるだけなんです。

自分の心があるだけ。

わかりますか?

自分の心っていうより、想いですね。

自分の心から出た想いの世界があるだけ。

自分が勝手に描くのです。

だから、自分が淋しい境涯にあるなら自分が勝手にそれを創ったんです。

自分が病弱だったら自分が勝手に創ったんです。

だぁーれのせいでもない、自分のせいなんですよ。

だから、自分のせいなのに人のせいにして、「私の境遇が悪い」なんていって、ほざく奴があったら、そのほざいた通りの世界を又つくるわけですよ。

「あぁ、これは自分が創った世界なんだな、自分が今まで間違っていて、こういう世界ができてたんだな、どうか一日も早くこれが消滅いたしますように、世界人類が平和でありますように」と、これをつづけていれば、いくら今までほざいたって、そんなもんはみんな消えます。

だから、あの世というのは、あって無く、無くてある。

この世というのもあって無く、無くてある。

本当にあるもんじゃありゃしない。

本当にあるものは、宇宙神ただ一つなんです。

宇宙神という光が一つあるだけなんです。

唯一絶対。

それだけしかないんです。(つづく)

五井先生のお話し 昭和37年4月