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日本人が持つ世界平和達成への使命について(後半)

(つづき)

日本こそ、真実の世界平和を生み出す中心国であり、指導国なのであります。戦争のない世界、反目斗争のない世界、それはどうしたら出来上がるか。これこそ日本がまず世界にさきがけて実行せねばならぬ大眼目なのです。

霊性開発の上に立つ世界平和運動、これこそ日本が総力を挙げてやらねばならぬ唯一絶対なる大仕事なのであります。これが実行出来なければ、日本の天命はないのですから、日本という国の存在価値はなくなってしまうのです。

全世界の霊能的な人々、或いは予言書は、ことごとく、日本の存在に期待しているのです。日本は、物質に隷属する国ではありません。肉体生活だけに重きを置く国ではありません。霊性を極度に発揮して、この世界に霊肉一致大調和の世界をつくり上げる中心の働きをなさねばならぬ国なのです。そこでまず、人間が霊性であることを認めまいとする誤った想念、つまりカルマ波動を日本人の心から消し去らねばなりません。

(中略)

日本が日本人が、世界平和の悲願の下に総結集して行動しだした時の力は、現在のように三分裂四分裂した世界平和運動とは全く異なった偉大な感銘を世界の隅々までに与え、世界各国から、真実の世界平和の声が湧き上がってくることになるでしょう。

日本の平和運動は、まず、あらゆる主義主張を含めた、世界平和の祈り的運動になってゆかねばならないのです。

自分たちが真実に平和な心になっていて、それで滅亡するなら、それは人間としては、神のみ心のままを素直に行じ、人事を尽くしたのですから、いうところはありません。いくら自己防衛をしてあがいたところで、かえって平和を乱すだけで、なんらのプラスにもなりません。

私たち人間は、すべて神から来た者たちです。神はすべてのすべてであり、人類の親でもあるのです。地球人類はまだ幼いのです。ですから、神のみ心に素直に従って、生きるも死ぬるもすべてお任せしておくことが最上の手段なのです。

神のみ心は、世界人類の平和達成を確立しておられます。みんなが仲良く平和であることこそ、神のみ心の現れであります。ですから、そのみ心を忠実に行じた者や国の上に、不幸な状態が来ることは絶対にないのです。

世界が平和になるためには、まず自分の心を平和にしなければなりません。自分の霊性を開くことが、日本の霊性を開くことであり、日本が平和になることは、世界人類が平和になることです。平和になるためには、霊性を開かなければならない。霊性を開くためには、祈ることが第一の重要事です。

そこで、これをすべて一くるめにして、世界平和の祈りをすることが、私たち日本人に課せられたる天命であるということになるのであります。

日本の世界平和運動は、世界平和の祈りに尽きるのであることを、私はここに確言するのであります。

(おわり)

五井昌久・西園寺昌美著『世界のひな形―日本』より