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本心に還ろう

四月五月六月という月は、一年中で一番よい季節だと思われているが、時折り暑い日と寒い日が入り交じったり、風雨が烈しくなったりして、せっかくのよい季節を乱してゆく。

美しい花々、生き生きとした緑の草木、あらとうと、芭蕉ではないけれど、有難い気が自然にしてくる。

こういうよい季節をいつも保ってゆくためには、人間の心が調和しきってゆけばよいのだ、と神様はおっしゃる。

自然を司っているのは、大神様から分かれて働いていらっしゃる神々で、風雨のことなどは、竜神さんの働きによるのだと、肉体人間的にいえば、そういう答えが出てくる。

人間は本来、神の分生命なので、自然の働きを司っている神々や、竜神様とは一つの生命なのだから、人間の心が本来の働きをしていれば、人間の思うような、調和した快い年月が、この地球界にもつづいてゆくわけなのだが、人間の心は、本心から離れた物質波動のほうに肉体的な動きが把われて、神々の働きを妨げるような状態になってしまったので、神々はそれを調整しようとして働かれる。

すると、暴風雨や地震などのように、その調整までの不調和が現われてくるのである。

ここで肉体人間側の出来る神への奉仕は、こういう不調和の波を神々の手助けをして、少しでも早く消し去ってしまうことである。

自分たちが速やかに本心そのものの人間に立ち返ることこそ、現在の人間に課せられた使命なのである。

その使命を果たす一番易しい方法が、消えてゆく姿で世界平和の祈りなのである。どうぞ瞬々刻々実行して下さい。

五井昌久著『行雲流水』より