スポンサーリンク

人間に一番大事なものは何か? ⑤

(つづき)

ですから、この肉体世界のように、想いと行為とが、後先になることが多いようなことはなく、すべての行為がそのまま瞬間的になされるのです。

生命波動と想念波動と別々になっていないで、一致しているのであります。

空そのもの、無為そのものの行為が、即ち生命の働き、光の波動となって、宇宙神のみ心を現わしてゆくのです。

この肉体世界でもそのように、神霊界の行為そのものになれば、各自の生命波動が、宇宙神のみ心そのままの働きをしてゆくことが出来るので、神霊世界の大調和の相が、そのままこの肉体世界にも顕出けんしゅつしてゆくわけなのです。(中略)

生命というものが、この肉体世界だけのものと思っている限りは、とても人間は真実の幸福をつかむことは出来ませんし、人類を真実に平和にする科学も生まれてまいりません。

なぜならば、生命というものは、神界にその働きの本源があって、種々の波動の階層でその生活をし、肉体界はその一番先端の世界であるのです。これは人類全般にも個人個人にも当てはまるのであります。

ですから肉体世界の生活で、その生命の働きを邪魔するような想念波動が起こりますと、その邪魔を除こうとして、病気だの不幸だのという、いわゆる人々の嫌がる状態が起こってくるのです。

そして、こうした業想念波動という、生命の働きを邪魔する状態が人類全般を蔽ってきますと、天変地異とか戦争とかいう大災害となって、その業波動が消滅させられてゆくのであります。

(つづく)

五井昌久著『神は沈黙していない』より