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『一生懸命に生きる』 ~ そのプロセスが一番大事

(前略)

皆さんがここに一人一人いらっしゃるけど、一人一人の形の人は、実は出店に過ぎないんです。出張所ですよ。それで皆さんは全部出張所所長なんです。

この体は波ですからね。波の一番末端です。波が細かくなるにつれて、一番上まであるわけです。上までズーッとつながって一つになっているわけ。

その一つさえも無いというのが『くう』です。そこまで来るんです。本当は皆さんそこに居るんです。皆さんはここ肉体に自分がいると思っている。けれど実はここに居ないんです。ただ波が現れているだけですよ。

だから死ぬなんていうのは、別になんでもない。波の現れている末端の波がなくなって、本店に帰るだけなの。総本店に帰らないかも知れませんよ。霊界の本店に帰るか、とにかく総本店にはなかなか帰らないけれど、ちょっと帰るだけですよ。ただそれだけに過ぎない。ちょっと上がってゆくから楽ですよ。

肉体の生活というのは、なかなか大変ですよね。肉体というのはノロいから。けれど霊体のほうはとても敏捷びんしょうですから、浄まっていさえすれば、霊界に行ったほうが楽ですよ。浄まっていなければ幽界ですからね。

皆さんの場合には、世界平和の祈りに入っちゃっているから楽ですね、死ぬことというのは。この間から死ぬことばかりいっているけれどもね。(笑)やがて行くからしょうがない。

波が変わるだけです。波が変わるというより、波がなくなるだけですからね。もっと微妙なものになるだけだから、これは楽ですよ。

ところが、「人間は肉体なり」と思い込んでいる人は、波がなくならないんです。肉体がなくなったのに、やっぱり肉体の波動の、物質の愚鈍な波動の中にいるんですよ、亡くなってもね。それだから、とてもやりにくくてしようがないです。

だから、物質的な執着とか、この世で自分が欲しいとか、いろいろな想いがあるでしょう。そういうものは本当にくだらないものなんですよ。

それでこの世の中で、一番大事なものは何かというと、(中略)一生懸命やる、その一生懸命の想いが一番大事なことなんです。それ以外大事なことはないんですよ。「楽をして得をしよう」なんて、そんなケチな根性をもったら、絶対にいいところに行かない。

(後略)

五井昌久著『講話集〈4〉想いが世界を創っている (講話集 4)
』より