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真の祈りと新しい科学①

(前略)真の祈りというのは、神と人間を一つに結ぶ方法なのであります。この祈りには、神社仏閣はあっても勿論よいのですが、無くても、自分の心の中で行じればよいので、その方法として私は、守護の神霊への感謝と世界平和の祈り言を行じているのであります。

なんにしても、神のみ心を遠く離しての現世利益の願いごとでは、この地球世界の救われになることはありません。この地球世界に神のみ心が現れることによって、地球の救われがあるのでして、それは、人間が神との一体化によって行うより他に仕方がないのです。

そのために生まれたのが、世界平和の祈りなのです。

神のみ心によって兄弟姉妹である人間が、心を一つにして世界平和の祈りをする時、そこには地球人類が愛と調和の権化と化し、大きな進化がなされるのであります。

金星などの先輩星はもうすでにその大進化を成し終えているのであります。

そういう祈りから、実際の救われの形としては、すぐれた科学力として、地球上に渦巻いている、業想念波動から生まれたマイナス面を是正してゆくのです。

今日までの科学は、科学が精神生活をマイナスにしていましたが、これからの科学は、精神の働きが科学力に映し出されて大調和を創り出すような、様々な機械や器具や装置の開発がなされてゆくのであります。

今日までは、宗教と科学がまったく反対の立場のように扱われてきましたが、これからの科学の働きは、すべて真の宗教精神と同じ立場から働き出してくるのであります。

宗教では、生命の基である神のみ心と一つになろうとして、いろいろと修業し研鑽するのでありますが、科学でも実は、生命の働きを追って研究してゆくので、ともに、生命の働きを知ろうとしての動きなのです。(つづく)

五井昌久著『これからの文明文化―新時代をひらく科学と宗教』より