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真実の人間とは

(前略)

肉体は神の生命によって

創られたるものであり、

神の生命は分生命として、

そのまま肉体の働きを

司っているものでありまして、

真実の人間というものは、

分生命そのもののほうなのです。

そして、この真実の人間は、

自由自在心であり、

青空のように、

大海のように、

大らかに明るく、

美しく輝いている存在者なのであり、

永遠の生命そのものなのであります。

この真実の人間が

そのまま外に現われている人を

仏子といい、

神の子ともいうのです。

(後略)

五井昌久著『本もの贋もの』より