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祈りによる世界平和運動の原点(前半)

(前略)

人によると、日本の宗教家は一体何をしているのだ、祈りぐらいでとても世界を平和にすることは出来ない、ローマ法王でさえ今日では自ら平和運動の働きかけをしている、と言ったりしていますが、ローマ法王が出てゆこうが、どこの団体が働きかけようが、自国が他国から攻められる心配が皆無になるまでは、軍備を縮小するということは考えられません。

そういう働きかけが無駄ということはもちろんありませんが、世界平和をつくる根本の働きには遠く及ばないものです。

人のやることにケチをつける人は、意外と自分は何もしないで、口ばかり働かせているものです。

何がこう、かにがこうというより先に、まず自分で何か世界平和のためになる小さなことでもよいから、やってみるとよいのです。

私どもの白光の祈りによる世界平和運動でも、最初はごく少人数で始められたのですが、現在では全国にわたってかなりの同志が、真剣に働いています。

(つづく)

五井昌久著『これからの文明文化―新時代をひらく科学と宗教』より