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平和をつくるのは国民だ(後半)

(つづき)私たちは、世界平和の祈りを旗印に、宗教精神から生まれいずる大調和科学の出現のために働きつづけているのだけれど、それが実現するまでの間に、世界を大戦争に追い込んでしまっては大変なので、心を一つに世界平和を祈ろうと、各所に働きかけているのでわけである。

最初に申しているように、政府の為政者たちには、対外的な関係があって、日本の本心をあまりはっきり表面に出していえない場合もあるし、自分たちでも歯がゆい想いで、国内や国外の政治政策に当たらなければならない立場にもあるので、政府為政者が、真実日本が完全平和を熱望しているのであるということを、世界にアピールする必要がある。

枝葉のことはひとまず置いて、日本人の心が平和の願い一筋なのだという運動を、国民運動として行ってゆくことが大事なので、私は心を一つに世界人類が平和でありますようにというスローガンをかかげて、祈りによる世界平和運動を推進しているのである。

人間は一人一人の生き方が、そのまま国家の運命を左右してゆくのであり、引いては世界人類の危急存亡を救い得るものにもなり得るのだということを、祈りによる平和運動の実践によって人々に知らせてゆきたいと念願して、世界平和を祈りつづけているのである。

ただやたらに政治家や国家の悪口をいっている時代はもう過ぎ去った。

今こそ、国民一人一人の生き方が世界の運命を左右する時代になってきたことが、はっきりしてきているのだ。

人まかせ国まかせの時代は昔のこと、あなた方一人一人の世界平和の祈りが、あなた自身を救い、国家や人類全体を救う、一つの光明の道となってゆくのである。(おわり)

五井昌久著『神への郷愁』より