(前略)「消えてゆく姿、消えてゆく姿」とただ黙ってれば、消えてゆくんですよ。だけど自分に恐怖心があるとしても、恐怖心を眺めていられないよね。
恐怖なら恐怖心が出ても結構。恐怖をそのままにしておいて、かまわずひたむきに、「世界人類が平和でありますように、世界人類が平和でありますように」ってやるんですよ。
それが間に合わなかったら、「五井先生、五井先生」って唱える。
そうすると知らないうちに、だんだん想いが五井先生なら五井先生の中、世界平和なら世界平和のほうへ、神様のほうへ行ってしまう。
(※神様の光のほうへ)寄ってゆくと、恐怖心がだんだんだんだん消えてゆくんですよ。そういうものです。
どんな想いが出ようと、どんな不幸が出ようと、そういうものはそのままにしておいて、神様の祈りの中に入っちゃうんですよ。
そうすると、神様のほうで消してくれるんです。(中略)
神様をけがす悪はないんだから、自分は悪のままでいいから、神様の中に飛び込むんです。
そうやっているうちに、神様が消してくれるんです。
そうすると知らないうちに、きれいな心になって、きれいな心境になってくるんです。
それを私は教えているんですね。(おわり)
五井昌久著『講話集〈1〉神様にまかせきる (講話集 1)』より