(前略)よく会社に勤めながら、自分の会社の悪口を散々言っている人がある。そんなにいやならやめればいいじゃないか。
いやだいやだと言いながら、そこにいる必要はないでしょう。悪口言いながら給料をもらっているバカなことはないですよ。そんな卑怯な人間になってはいけない。その会社に勤めている以上、悪口を言ってはいけない。
自分の置かれた環境は神さまが置いて下さった環境だと思って、一生懸命働かなければいけません。自分の勤めている会社の悪口を聞くぐらいいやなことはありませんよ。そういうのを聞くと、私は、「ああ、この人を使ったらダメだ」と思います。
自分の会社の悪口を言っちゃいけない、と同時に、自分の旦那の悪口、妻君の悪口を言っちゃいけない。言うならば、別れたほうがいいです。ハッキリした方がいい。悪口を言いながら一緒にいるのはいけません。
今度は夫婦の話になりますけれど、どうせ縁あって夫婦になり、親子になったんだから、ああこれも深い縁だから、どうか天命が完うされますように、欠点がうんとある男だけれども、これも私に欠点があるんだから、ぶつかって消えてゆく姿なんだ、と平和の祈りをすればいいんだけれど、旦那の悪口を言いたい放題言っている奥さんがいます。
それなら別れちゃえばいいのに、これまた未練があって別れないでいる。おかしなことです。やっぱり縁があって一緒にいるのだから、会社にしても、親子にしても、夫婦にしても、仲良くしたほうがいいですね。
仲良くするために一生懸命努力しなければいけない。努力しても努力してもダメだったら、止めなさいよ。これは会社でも夫婦でも同じことだ。
努力しても努力してもダメだったら止めて、新しい生活をしてゆけばいい。いるからには悪口を言いなさんな。ここのところをハッキリとしないとだめです。(中略)
縁あって置かれた環境で一生懸命やれない人間は、どこへ行っても、霊界へ行ってもだめです。あの世へ行っても苦しみます。
だからどんな所であろうと、置かれた環境は神さまが自分を磨くために置いて下さったんだ、有難うございます、といつも言って、一生懸命出来る限りをやるんですよ。
そうすると、「ああ、これはここの修行は終わった、いい所へやりましょう」といってパッといい所へ神さま(各人専属の守護霊・守護神)がやってくれるんです。(中略)
みなさんの知恵も力も、すべて神から来ているんだから、神さまと一体になっていればいい。
そのためには、常に、神さま有難うございます、守護霊さま守護神さま有難うございます、といつも神さまと交流している、そういう心境であれば何事でもなし得ます。
五井昌久著『質問ありませんか?―聖ケ丘講話』より