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神霊と人間との関係②

(つづき)ところが、神霊の存在というものは、太陽を宇宙神とすれば、その光線のようなもので、その形で場をふさぐようなものではなく、その存在そのものが他を生かしてゆく、といったものなのです。

そして、神霊の光明(線)の末が人間である、ということになるので、守護の神霊を便宜上、一体とか二体とか申しますが、肉体人間の想定するような体ではなく、一瞬にして諸々にその光明を発し得る、自由自在な、光明波動そのものなのであります。

ですから、或る守護神は、Aという肉体人間の守護神でありながら、B、Cの人間の専属の守護神であったりするのです。

これは肉体人間の物質的考えではとても考えられないことですが、形を考えず、光明波動と考えれば、なんとなくうなづけることでしょう。

この間の消息を古事記などでは、何々神又の名を何々神といって、一つの神霊の存在がその時々によって、種々の名に変わって、違った存在のような働きをしているのであることを説いております。(つづく)

五井昌久著『聖なる世界へ』より