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神霊と人間との関係③

(つづき)そこで、一般の肉体人間側と致しましては、そんな微妙な、複雑な神霊の世界のことはわからないので、自分に一番身近な、祖父母とか、父母とかいう先祖的な霊人に、常にその守護への感謝を捧げ、自ずと高い神霊の守護につないでもらうことがよいのであります。

祖先の中には必ず、その人の守護霊さまがいらっしゃるのですから、それを一口に守護霊さんありがとうございます、という感謝の言葉として、守護神さんありがとうございます、に感謝の心をつないでゆくのであります。

守護神さんの中にもその力の強弱、地位の高低というものがありまして、これは宇宙神の分かれとして、宇宙神の働きに近いところにあるものを上位とするわけで、人類世界への働きかけとしては、直霊という存在がその中心となり、そこから各守護神が生まれ、守護霊が育てられてゆくわけなのであります。

宇宙の運行は、宇宙神の全能力、大生命エネルギーを働きの源として、各神々がそれぞれの担当をもって、その天命を果たしてゆくのですが、今日までの地球人類は、地球人類だけの神々を考えていて、といっても、神々を考え、尊敬してゆく人々はよいのですが、神々などを考えずに、肉体人間という自分たちの知慧能力のほかのことは考えられない、という幼い人々も多いのです。

ところが、神々というのは、単に地球人類だけのものではなくて、宇宙のあらゆる星辰(せいしん)に存在して、各自の小宇宙を進化させているのであります。

金星なら金星、火星なら火星に、各自中心の神が存在して、地球と同様に神々と分かれ、その末に人類が存在しているのです。そして、地球よりはるか先輩星は、その人類の一人一人が、すでに、地球人類の守護霊、あるいは守護神といった神霊方と同等の力をもっているのであります。

そして、宇宙神に一番近い神霊の世界には、地球の中心神霊や高い神々もいらっしゃいまして、それら先輩星の中心神霊や高い神々と、同等の格で大宇宙の運行について、神計りに計り給うて、それを各神霊に伝えるのであります。

先輩星の進化した人類は、自分たちが他の星々の進化の手助けのために働くということはあっても、自分たちが、自分たちの業で、神々に苦労をかけるということがありませんので、神々は自由自在に、宇宙運行の天命のために働きつづけることが出来るのですが、地球人類の場合には、肉体という物質体にとらわれる想いが多くて、宇宙運行を妨げる業の波動に巻きこまれ、守護の神霊をはじめ、各神々の天命の道の邪魔になるような行為をしているわけなのです。(つづく)

五井昌久著『聖なる世界へ』より