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いのちのふるさとのこと

(前略)ところでもう一つ、もっとも大事なふるさとを私は知っている。それは神さま方が住んでいらっしゃる、神の世界なのである。

その世界こそ、私たちの一番大事なふるさとなのである。

私は常にそのふるさとに還り、そしてまた、この地上世界に戻って働いている。

ふるさととこの世を往き来しながら、人間の幸せになる道をつくり出そうとしている。

それは単なる観念の世界ではない。実在する世界なのである。

誰も彼もみんながもっている大事なふるさとなのである。

そしてみなさんも、心の中では知っている世界なのである。

このふるさとがなければ、皆さんはこの世に生まれてもいなければ、地球世界というものもない。

こういう大事なふるさとを大半の人は忘れ果て、今にも壊滅しそうな地球世界だけにすがりついている。

皆さんの祖先の方々は、今この大事なふるさとの神々さまのみ心にそって、子孫であるあなた方を救おうと懸命になっている。

その代表が守護霊さんとして、あなた方の背後にぴったりくっついて守っておられる。

このふるさとは、祈り心によって往き来できるところで、神さまへの感謝の心で祈りつづけていれば、常にその心は、この神界の住人でいられるわけで、大事なふるさとはその人のものなのである。(後略)

五井昌久著『行雲流水』より