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すべては波動

(前略)素粒子というのは一番微妙な粒子でもあり、波動でもある。これが科学の原理です。

ですからよく見ますと、この形ある肉体は、物質の固まりのように見えるけれども、波動なんです。(中略)

物質が波動ならば心はなお波動です。

だから心を縦の波動とし、物質を横の波動としますと、十字交差になる。

心の中でも縦横があって、低い想いと高い想い、神の心の本心とがある。

神さまにつながっている心が縦の波動であり、人間と人間のつながりの想いは横の波動です。

すべて心にしても物質にしても、みんな波動で出来ている。

これは大事なことなんですよ。

波動と考えると、祈りがよくわかってくるのです。

物質は固まったものだ、固体であると思えば、みな離ればなれだからどうしようもない、人のやっていることは自分ではどうしようもない、と思いますね。

形が違っているから、自分がいくら動いたって、世界はどうなるものではない、とこう思うのです。

波動として、波とすれば、自分が動けば伝わってゆく。

石を水中に投げれば波紋が広がってゆく。こちらの岸で波紋を画けば、向こうまで伝わってゆきます。

日本の波が太平洋をわたって、アメリカの岸まで伝わってゆく。チリ沖の大地震が津波となって、日本にまで伝わってくる。つながっているわけです。

波動というものは隅から隅まで伝わるものです。

ですから人間を波動であるとみれば、自分の行なうことも、自分の思うことも、みんな伝わってゆくわけです。わかりますね。(後略)

五井昌久著『質問ありませんか?〈2〉聖ケ丘講話』より