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病気について③

(つづき)

病気の原因がどこにあるか、というと幽体にある。潜在意識の中にあるわけです。思っているのが現れている。それが潜在意識です。潜在意識というのはズーッと深くて、神界までつづいているわけです。

肉体界、幽界、霊界、神界とつながっています。潜在意識がつながっているわけ。潜在意識の心の現れているものは、わずかしか現れていない。そのわずか現れているものだけで、人間は生活しているんです。

しかし作用するものは、現れている心だけではなくて、現れていない潜んでいる心のほうで、それが人間の運命を創ってゆくわけです。

病気なども、おおかたが潜在意識から現れてくる。仏教的にいえば因縁です。因があって縁にふれ、そして果が現れてくる。因縁因果の法則なんです。だから、急に病気になるということはないわけです。

病気になるには、前に潜在意識の中に病気の種がありまして、その病気の種が縁にふれて現れてくるわけです。因縁因果の波が現れて、病気になったり、不幸になったりするんです。

どんなにいい薬をもってきて、その症状を治しても、その人がよくなったというんではない、病気が変わった、症状が変わっただけで、抑えられて、いったん内に潜んだというわけです。やがて折りがあると、縁にふれて、今度は違う病気になって現れてくるわけです。

そこで、本当に運命をよくするためにはどうしたらいいかというと、潜在意識 ー 潜んでいる心、いわゆる幽界の幽体の中に、いろいろな病気になる原因の想いが潜んでいるわけです。それが、ある折にふれると、毒素になって体に現れてくるわけですよ。はじめは想いだから気体なわけです。それが液体になり固体になり、毒素になってくるわけです。(つづく)

五井昌久著『講話集〈3〉自分も光る人類も光る (講話集 3)』より