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宇宙運行の法則と日本の天命

(前略)大宇宙の運行は、常に大調和を目指して働きつづけているのであって、地球人類がもし大宇宙の調和を破る方向にのみ働きつづけているようであると、宇宙の法則の外にはみ出してしまうことになり、何らかの形で、天変地異か戦争かはわからぬが、自滅してしまうことになる。

大は宇宙の運行から、小は肉体内部の働きまで、調和の活動が破れれば、その調和を計るために、大きな変動が起こるのである。

それが、宇宙的には天変地異となり、肉体的には病気や不幸災難となる。

人間は自分自身で気付かずにいるのだけれど、自分が出している不調和な想念や行動が、常に自己の心身を損ない、人々の心を傷つけているのであることを知らない。

仏教でいう因縁因果というのは真理であって、自己の出した想念行為が、必ず自己の運命として還ってくるのであって、いつでも調和した想念を出し、調和の方向に向かう行為をしていることが、そのまま自己の運命を開く道になるのであり、ひいては、人類全体の為のプラスとなってゆくものである。

個人の運命も、国家人類の運命も、根本においては同じことである。

自己の幸福をつくり出そうとして、他人の損失を顧みない人は、人に憎まれ、やがては滅びてしまうし、自国のためだけを思って、他国の損失や敵意を力でもって踏みにじっているような在り方は、到底、宇宙の法則に沿うことにはならない。何故ならば、宇宙法則の本質である調和ということを破っているからである。

私たちの日本は元来が大和の国であり、和をもって貴(たっと)しとする国である。

今こそ、日本の天命の調和の精神にかえって、誰も彼もが、何よりも先に、世界平和を祈るという気持ちを根底にして、日々の生活を大事にしてゆくことが大切なのである。

『己(おの)が幸(さち)願ふ想ひも朝夕の世界平和の祈り言(のりごと)の中』
私たちは、この歌の心をモットーとして、少しでも人々の安心立命の為に働きたいと思っているのである。

五井昌久著『心はいつも青空』より