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『世界平和の祈り』が持つ二つの利点(後半)

(つづき)白光真宏会の誕生は、こうした神々のみ心によって、生み出された団体なのであります。

その重要行事の一つが、世界平和の祈りなのであります。

T夫人の体験記にもあるように、世界平和の祈りをしている時には、確かに大光明がその人の体を通して、この地上界に燦然と輝いているのでありまして、この大光明は、その人自身を救い、守ると同時に、その人の周囲の業想念をも大きく浄めているのであります。

これはどなたが祈ろうともそうなるのであって、特定の個人に限ることはないのです。何故そのようなことがあるかといいますと、人間は本来仏子であり、神の子であるということが、真理であるという証なのであります。

本来仏性であればこそ、地上界、肉体界の業想念を、そのまま世界平和の祈りという神界との約束事である祈りの世界に投入してしまうことによって、神仏の世界の大光明が肉体という器を通して、この地上界に浄めの大威力を発揮するのであります。

この理は、日蓮と仏界の約束事の題目、法然・親鸞の約束事である念仏唱名と同意義であって、しかも、まだなんらけがれのない祈り言であり、一般大衆に最も意味のわかりやすい祈り言葉であるので、想念がただちに、その祈りの中に飛び込んでゆきやすいのであります。

どうぞこのことをよく理解して、文字や言葉や形に把われず、世界平和の祈りの根本義を自己のものとして、日常座臥ざが、祈りつづけていただくことを念願するものであります。

救われたい想いが、ただちに救いの光明となって世界を照らす、この世界平和の祈りであることが、やがて、広く人々に認識されることを私は確信しているのです。(後略)

五井昌久著『宗教問答 (〔正〕)』より