(前略)私の神様は、「心が悪い者をつくった覚えがない」と言うのです。
「わしはお前たちを完全円満につくったんだ、悪いものなんか絶対にない」と言うんですよ。
「勝手にお前たちがつかんで離さないだけであって、悪いものはない、みんな消えてゆく姿である」というわけです。
人間は神の子である、物質はないと、ある宗教団体でもそう言います。病気もないと言う。
ないと言っても今度は、「お前の心が悪い」と言うんでしょ。
どっからその心が出てくるの?
「いい」と言ったら言いっぱなしにしなきゃダメだね。
「いい」と言ったり、「悪い」と言ったりでは、どっちがいいんだかわからない。
だから、いいならいいで、神の子一点張りでゆきましょう。
人間神の子完全円満の一点張りでゆくんです。(後略)
五井昌久著『講話集〈2〉みんな救われている (講話集 2)』より