(前略)大きな神さまの大光明の中に入る唯一の方法は、神さまと同じ波長を出すことです。同じ波長を出さなければ大神さまのみ心の中に入ることは出来ない。
同じ波長を出すということはどういうことかというと、大神さまが思っていらっしゃることと同じことを思わなければならない。
どういうことを思っていらっしゃるかというと、大宇宙の調和、これを理念としてもっていらっしゃるのです。
現在はその大理念が現われ切る過程にあるのです。今は、地球の番なのです。
そこで、地球人類のほうから大調和を願う祈り、”世界人類が平和でありますように”というひびきを出しますと、大神さまのみ心にピタリと合い、大調和が現われるのをスムーズにさせるのです。
しかも私たちの教えには、守護霊守護神を通して、という教えがありますね。守護霊さん守護神さん、有難うございます、という感謝の気持ちをもちながら、”世界人類が平和でありますように”と願う。
そうすると、守護神守護霊がうまく波長を合わせてくれるのです。”世界人類が平和でありますように”という、あの一連の祈りをしますと、祈った人はそのまま神さまのみ心の中に入ってゆく。
そうすると神のみ心、大光明の中で、過去世からまとってきた業因縁が消えてゆく姿となって消されてしまうのです。そして、自分の本心がそのまま開き、本体が開いて、汚れがなくなってくるのです。
ところが過去世の因縁というのは、なかなか深いものですから、一遍や二遍、あるいは二年や三年や五年やって、全部なくなる、というわけではありません。
しかし、祈りつづけ、消えてゆく姿と思いつづけていると、業因縁、くせの想いは有限なのですから、しまいになくなってしまうのです。残るものは何かというと、神のみ心であり、神の子である自分の本体が光り輝いているのです。
五井昌久著『我を極める―新しい人生観の発見』より