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精神生活と物質生活の調和⑧(完)

(つづき)私は精神と物質が大調和ならびに、物質波動の無限性を信じることのできる世界を創りあげない限りは、個人個人の物質への執着や、国家民族の物質的争い、権力争いは絶対になくならないと思うのです

そういう想いになるためには、まず神の実在と、すべては神のみ心より生まれ出ているものであることを信ずる道に入らなければだめだと思います。(中略)

すべての精神波動も物質波動も、調和の法則に乗って活動することによって、宇宙神のみ心がそのままこの地球世界にも現わされてゆくのであります。

こういう原理を考えますと、形の上でいくら、神のみ名を呼んだところで、自己の想念波動が不調和な利己心の上に立っていては、真実の平安は、その人の生活にやってくるはずがありません。まして、国家や人類の平和を達成する力にはなりっこありません。それが正義という看板や、愛国という名目、平和という名をもってしても同じことなのであります。

ですから私は、すべての想念は消えてゆく姿として、世界平和の祈り一念の生活をすることを宣布実践しているのであります。

すべての消えてゆく姿や不幸災難に把われぬことが大事なのですが、把らわれぬということは難しいので、消えてゆく姿と想って、人類の完全平和の願いを祈りにまで高めた、世界平和の祈りの中に入れきる生活をすすめているのであります。

その生活からすでに、宇宙神のみ心をそのまま受けついだ宇宙天使指導の宇宙子科学が生まれ出て、その完成に向かって研究が重ねられているのです。

その完成の時こそ、はっきりとした世界平和の道が科学の名によって実践せられてゆくのであります。(おわり)

五井昌久著『光明をつかむ』より