信仰というものは、『思い出すよな惚れよじゃないよ思い出さずに忘れずに』という小唄の文句のようなもんです。
毎日毎日、一緒に暮らしている夫を忘れることはないでしょう。いつも一緒にいると忘れないでしょ。
自分の鼻を忘れる人はない。いつもついているでしょ。離れないでついていることが確実なんだよ。
そうすると改めて思い出さないですよ。思い出しているのは病気だったりしてね。
神さまはそういうものなんです。思い出さずに忘れずに……。
思い出しもしなければ、忘れもしない。いつでもあるんですね。
だから神さま!って今さら呼ばなくたっていいほどの境地になれば一番いいんです。
その境地になるために、その過程として、神さま神さまと思わなきゃだめです。(中略)
皆さんは世界平和の祈りをやれば、そういうことになっちゃうんです。(後略)
五井昌久著『明るい心―五井昌久講話集4』より