(前略)
私たち一人一人の人間には、必ず守護の神霊が三人以上は守護していてくださるので、その守護の神霊のほうに、常に感謝の想いを向けてさえいれば、その人は幸福にならずにいられないし、心の清らかな人にならぬわけがないのです。
私はまず私自身が、守護の神霊の中に自己のすべてを投げ入れて、そこから新しい自分となって生まれ変わってきて、霊覚者となったのですから、何人でも守護の神霊への全託がなされれば、神のみ心を自己の生活にそのまま現わし得ることができるのです。
そこでその方法をもっと深くひろく拡げて、世界人類の平和を祈願する、世界平和の祈りという人類の大悲願の言葉の中に、個人的な願いをも含めて、祈り言葉を昇華せしめたのであります。
こうした方法で日常生活をやってゆきますと、自分の中にあります業想念が知らぬ間に消え去ってゆきまして、宇宙人の心の波に合致する、清らかな正しい心の波が自分の心から流れ出てゆくのであります。
それはどうしてかといいますと、この世界平和の祈りは、各守護の神霊が一つに集まって、救世の大光明となって輝きわたっているところから響いてくるものなので、そのひびきにこちら側が合わせますと、その大光明にすべてが融かされて、神の子人間がそこに生まれ変わってくるのです。
ですから、自力で力んで自分の業想念を消し去って、宇宙人の心の波に合わせようというのではなく、おのずから宇宙人の心の波に、世界平和の祈りのひびきが合わせてくれるのです。
宇宙人は私たち、世界平和の祈りの同志の動向を、もっとも大きな期待をもって眺めているのです。
私たちの提携は次第に深くなっています。それはいと静かに、いと和やかに、いと穏やかに進められているのであります。その成果はやがて序々に現われてくるでありましょう。
五井昌久著『宗教問答 (続)』より