他人の悪をあばいて
自分の利益にしようとする
そういう個人と同じように
未来への創造も光明ももたず
与党の過去の悪事をあばきぬいて
自党の活路にしようとする政治家たちの
小さな醜い生き方の中から
いったい日本の運命がどう開けるというのだ
国と国との関係でも
たまには助け合いがみえて
人類に希望をもたせることもあるのに
日本人同士が足の引っ張り合いに終始している
愚かな状態を黙ってみていてよいのか
真実日本を愛し
地球の運命を案ずるなら
個人もそして政党も
先ず未来への光明の道を見出すことに努めなければならない
過去の誤ちの中ばかりに顔を突っこんでいて何になる
光明心をかかげて前へ進むのだ
宗教も科学も実業も
みんな地球に永遠の生命をもたせるように
大光明心をかかげて前へ
前へ進むのだ
世界平和の祈りはその大きな力となって
その歩みを力強い不屈なものにしてゆくのである
五井昌久著『平和讃』より