(前略)
守護霊はいつでも、自分が護っている肉体人間の真の幸福を願っているので、その人が欲するからといって、むやみにその人の欲するものを与えるような援助はせず、真にその人のためになることのみを、守護神の援助を得て、与えるようにしているのである。
あなたの守護霊が、私のところにあなたを連れて来たり、つなげたりすることも、そのことがあなたの真の幸福のために必要である、と認めたからである。
守護霊はあなたの魂の親、守護神は守護霊の親、私は救世の光明の伝導体であって、守護霊、守護神の働きを充分になさしめようとする、光明の補給場であるのだ。
だから、あなたの守護霊が、あなたの悩みを背負って私のところへ来ると、私もあなたと同じ悩みを瞬間味わう。
次の瞬間には、あなたの守護霊に光明を補給して、その光明があなたの悩みを消滅させてしまうのである。
真の宗教者とは、みんな光明の伝導体であって、しかも悩める者と共に悩み、病める者と共に病み、そしてそれらの者を、守護霊、守護神の光明にしっかりとつなげてやるべき役目をもっているのである。
神はあなたの悩みを熟知しておられる。
人類の苦悩をはっきりと知っておられる。
あなたと私は一つである。
あなたと神は一つである。
いかなるあなたの苦悩も、いつか晴れる日のあることを、神ははっきり知っておられるのだ。
(おわり)
五井昌久著『心はいつも青空』より