(前略)
人間の運命は、潜在意識、つまり録音機に、過去からの想念行為が吹きこまれていて、それが次々とこの世の運命や性癖として現われてくるので、今その現われをどう抑えようとしても仕方ありません。
それはそのまま守護の神霊におまかせして置いて、自分は今、自分の欲する運命を、自分の想念行為として、実行しつづけていけばよいので、今現われて来る想念や運命を抑えようとしても無駄な努力なのであります。
今現われてくることは、すべて過去世の因縁の消えてゆく姿でありまして、これからの運命は、今からの想念や行為でつくりあげてゆくより仕方がないのであります。
そのためにも世界平和の祈りのような、神我一体になる祈りをつづけてゆくことがよいのです。
あとはすべて、守護霊様、守護神様におまかせしておいて、のびのびと明るく生活してゆくべきなのです。
人間の肉体生活の運命は、すべて過去のものなのです。
真実の運命は、今、今の連続でつくりあげてゆくのであります。
その運命を私どもは、守護の神霊の加護によって、もっともよいものにしてゆくのであります。
(後略)
五井昌久著『真の幸福』より