(前略)
面白いように出来ているんです、この世は……。
いいことなんだけど、裏を返すと困ったことになるんです。
愛情といいます。愛することはいいことなんだけど、それが過ぎると執着になって、困ったことになってしまう。
いつも長所と短所が混ざって、この世は出来ているわけなんです。それはなぜかというと、この地球世界、物質世界というものは、本当のものが出来てしまったら存続しないように出来ているわけなんです。
そこで足りないところは足りないでいいんです。欠点は欠点で仕方がない。出来るだけ長所を伸ばして、欠点をなくそうとすることです。欠点をなくすといったってなくならないでしょう。(中略)
そこからが信仰なんです。その欠点を補ってあまりあるものが、守護霊守護神の加護なんですよ。
(後略)
五井昌久著『我を極める―新しい人生観の発見』より