(前略)
現今、宇宙人宇宙人と誰かが騒ぎ出すと、興味本位に、宇宙人との提携を夢見る人々が現われてきて、やれ金星、やれ火星といっていますが、宇宙人との提携は、そう生やさしくできるものではありません。
宇宙人との提携を望むならば、まず自己の心から興味本位の想いを捨て去り、真実に神のみ心を自己の想念行為に現わすように心がけなければ駄目なのです。
神のみ心とは、一口にいって愛と真と美であります。
自分だけが助かりたい、自分たちだけが良い子になりたい、という自我欲望の想いがあっては、決して真実の宇宙人との提携は出来ません。
そこで私たちの方法は、自我欲望を消滅せしめる世界平和の祈りによる宇宙人との提携ということになるのであります。
宇宙人と地球人の心の相違は、宇宙人が神のみ心そのもので動いているのにひきくらべ、地球人は自我欲望の業想念で動いているわけなのですから、まずこのギャップを除かなければならぬことになります。ところが長い間に積み重ねた業想念が、一朝一夕で取り除かれるわけがありません。
そこで私は、そうした地球人の業想念を、神のみ心の中で消滅していただこうと思ったのです。それが世界平和の祈りのはじまりなのです。
(後略)
五井昌久著『宗教問答 (続)』より