(つづき)本質はみんな神の子で、いいんです。
嫌なものがついているのは、業がついているわけですから、「嫁と息子たちの本心が現れますように、天命が完うされますように」と祈りつづけていますと、業がどんどん消えてゆくのです。
そうすると、自分と気の合う人になってくるわけ。
自分のほうも、気が自然に合ってゆくのです。
みんな、「自分には業がない」と思ってるんですからね。
「嫁だけ悪い、向こうだけ悪い、自分はちっとも悪くない」と思っている。
ある夫婦がありました。
その奥さんが、私に怒鳴りつけられた。
「お前のようなわがままな奴はいない。いい息子があって、いいご主人があって、何故、嫁のことを恨むのだ。お嫁さんは息子のものだから、お嫁さんは息子に任したらいいじゃないか、あなたにはこんないい、優しい旦那がある。それ以上、何故ほしがるんだ!もしお前さんが目が見えなかったらどうするんだ!耳が聞こえなかったらどうするんだ!手が不自由だったらどうするんだ!五体満足でなに文句があるか!」と怒鳴りつけた。
そしたらその奥さんは、「どこかの予言者に、お前は癌で死ぬと言われた。それが心残りだ」と言うんです。(つづく)
五井昌久著『悠々とした生き方―青空のような心で生きる秘訣 聖ヶ丘講話』より