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ひとりでに良い行ないが出来るようになる方法(前半)

(前略)私はどこに”居る”かというと、天の理想と地の現実をつなぐ真ん中に、空っぽになって”居る”のです。

そして、「世界平和の祈りを祈りなさい」とみんなに教えているのです。

皆さんがお祈りをすると、この空っぽの体を通して、スーッと神さまのなかへ入ってゆくのです。

そうすると自分の体を通して、横に広がり流れてゆくのです。

皆さんが空っぽになりさえすれば、世界平和の祈りの中へ全部の想いを入れてしまいさえすれば、自分もよくなるとともに、その周囲が必ずよくなるのです。

ですからまず”自分”というものを、いっぺん捨てなければいけないわけです。

それは昔から言われているんだけど、「空にならなきゃダメだ」と言いながら、空になる方法を教えてくれないんです。

昔、偉い坊さんがいました。

「空にならなきゃダメだ、ただ坐れ。座禅観法して、空になる練習をしなきゃだめだ」と言うのです。

「お師匠さん、どうしたら空になれますか?」、「カーッ!」と怒鳴られるだけです。

しかし今、この忙しい世の中で、いつ戦争が始まるかわからない世の中で、ただ坐ってばかりいられません。

商売もしなきゃいけないし、お勝手もしなきゃいけない。

そこで私はどう言ってるかというと、お洗濯しながらでも、煮物をしながらでも、お芋の味をみながらでも、「世界人類が平和でありますように。この味噌はしょっぱいか、この煮つけは甘いか、世界人類が平和でありますように」と祈ってればいいんだ、と言うのです。(つづく)

五井昌久著『空即是色―般若心経の世界』より