スポンサーリンク

素直ということ

人間は素直ということが大事ですね、一番大事です。だからいいことを言われた時には、それが嘘であろうと思っても、いいことなんだからやってみるんですね。

「人に会ったらニコニコしなさい」と言われたら、ニコニコしたって損はないから、なるたけニコニコしていればいいですよね。ニタニタとかニヤニヤはだめですよ。「あの人なんだろう、向こうからニヤニヤしてくるけど、いやな男だ」とこうやられる。

ニヤニヤではなく、ニコニコして、なんとなく嬉しそう、なんとなく明るいような……、そういうことは練習すれば出来ますよ。朝、鏡を見てニコニコ、晩にニコニコ、自分の顔に挨拶して出かければいいですよ。

いいと思うことは「こうなさい」と言われたら「ああそうですか」って素直にやってみればいいのに、やらない。「世界人類の平和を祈りなさい」ということはいいことでしょう。いいとわかっていながら、わざと反対する、天邪鬼というんですね。そんなことやったって、良くなりませんよ。

素直な人がまず第一番に救われるんです。素直とはどういうことかというと、字の通りに、素(す)といって”もと”に直(なお)いというんだから、もとに正しい、もとに直接くっついている、ということです。従って、神さまのみ心をそのまま行ずることは素直なのですね。

神さまのみ心の一番現われている行いは、愛なのです。私はいつも、慈愛、慈愛と書いて、本部にも”慈愛”の額がかかってますね。慈愛というのは、いつくしみ愛することでしょう。慈悲というのとはちょっと意味が違うんだけども、慈愛のほうがわかりやすい。慈愛というのは神さまのみ心なのです。

だから愛から始まった行ないでなければ、本当に世界を救うわけにはいかないのです。愛というのは損得でやるんじゃないんですよ。

五井昌久著『天命を信じて人事を尽くせ (聖ケ丘講話)』より