本当の自由とは

本当の自由というのは、肉体の自由ではなくて、いのちの自由なのです。

肉体が縛られていても、いのちが自然に自由に動いているという、そういう形にもってゆくのが宗教なのです。

唯物論の場合は、肉体の自由性、肉体生活の自由自在を求めて科学技術を駆使し、動員して実現してゆこうとする。

ところが宗教の門というのは、そうではなくて、内から、中から、いのちの自由性を求めてゆくものなのです。

ですから身は病んでいようが心は病まない、膿がどろどろ出ていても身は病んでいない、という心境になってくる。

そしてなりきると、膿も出なくなれば病気もなくなれば、不自由なものがなくなってくるのです。

そこまで行く道があるのですよ。

五井昌久著『空即是色-般若心経の世界』より