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心は録音機

心というものはいつも申しますように、録音機のようなもので、一度吹き込んでありますと、いくら抑えようとしても次々と吹き込んであることが現われてきまして、そのまま消え去ることがありません。

そこで、抑えつけようとしないで、それまでの想念や事柄とは別に自分の欲する、例えば、世界平和の祈りのような言葉を間断なく唱えるのです。

そう致しますと、いつの間にか、今迄吹き込まれてあった想念や言葉が、世界平和の祈りに変わってしまっているのです。

録音機とはそういうものでしょう。
人間の心も全くそれと同じでありまして、過去のことはそのまま自然に任せて、新しく自己の欲することを実行していさえすればよいのです。

五井昌久著『真の幸福』より