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生命を素直に出しきるとは

祈りというのは毎度び説いておりますように、生命をそのまま素直に出しきること、であります。

生命そのまま出しきるということは、神さまのみ心を素直に現わすことであります。

神さまのみ心を素直に現わすためには、自己と他という肉体的な対立観をもっていては現わすことは出来ません。

何故かと申すと、神さまは全体であり、神の子人間は、全体の光明が、光線となって別れ別れの働きをしている、ということになるのですから、人間同士は決して、お互いに孤立したり、自己主義になるべきものではないのです。

そこで、神のみ心の中に、自己も他もすべての人類をも入れきってしまって、日々生命新たに、光明燦然として生活してゆくことが絶対に必要になってくるのです。

それが祈りなのです。そしてその祈りの、最も広く高いひびきをもつものが世界平和の祈りなのです。

五井昌久著『宗教問答 (続)』より