愛行の一番やさしい方法

(前略)「愛せよ、愛深くありなさい、と言われても、どうやったらいいのか見当がつかないだろうけど、思いやり、と言えばよくわかるでしょう。愛行の一番やさしい方法は、『思いやり』ということですよ。

それはね、自分が疲れていようが、自分に都合が悪かろうが、相手の心を痛めたり、おびやかしたりするようなことをしては、思いやり、つまり、神さまの愛にもとるのだよ。自分が疲れているとか、具合や都合が悪いということは、相手とは何の関係もないものね。

愛というのは、自分がどうあろうと、人のことばかりを思いやってしまうことなのですよ。

たとえ、自分に悪をなそう、自分を傷つけ殺そうとする人の心さえも、傷つけ痛めたりしないのだ。自分も他人も一体なのだからね。」(後略)

高橋英雄著『師に傚(なら)う』より