スポンサーリンク

生まれ変わりについて

(前略)そこで今度は生まれ変わりのことですが、この生まれ変わりも、何の某(それがし)が、何の某に生まれ変わった、という単純なものばかりではなく、肉体的、いわゆる魄(ぱく)要素は、何某のもので、魂的には、何某のものである、という生まれ変わりや、魄要素にも霊魂のほうにも、多くの人の要素が混じり合わさって生まれ変わってきた、という人や、それはさまざまの生まれ変わり方があるのです。

そして、或る星における経験を積むと、次にはたの星の経験を積みにゆき、多くの経験を積んだ上で、今度は守護神的立場として、神界で働くことになるのであります。これはこうした小論ではその片鱗を説明するだけで、噛んで含めるような説明は出来ないのです。

しかし、人間各個人は、神の分生命(わけいのち)として、大宇宙のあらゆる立場を経験として知り、次々と神の中心の立場に近づいてゆくのだ、ということの偉大さは、その事実を想うだけで、心が広々としてくるのであります。

ですから、ただ単に、この地球界の物質世界における幸、不幸だけに把われて、一喜一憂していることは馬鹿らしいことで、じっと心を鎮めて、大神さまのみ心の中をみつめてみる必要があるのです。

そのみつめる方法がいのりなのであります。

五井昌久著『真の幸福』より