あの世というのは、在って無く、無くて在る。この世というのも、在って無く、無くて在る。本当のものではない。
本当に在るものは、宇宙神ただ一つなのですよ。
宇宙神という光がただ一つあるだけです。
唯一絶対、それだけしかないのです。その絶対の光の分かれがここに来ているだけであって、実在するものは宇宙神なのです。
逆に言いかえますと、宇宙神から分かれて自分がここにいますね。そうすると自分の他に人がいるわけではないのです。
みなさんがこうやっているけれども、それは自分が見ているのであって、自分がいなければ無い。
この自分の目だって、手でふさげば見えやしない。
眠っていれば何もわかりはしない。
と同じように、自分がいなければ何も無い。
我あるが故にみんながあるのでしょ。そうすると、この世の中であるものは、自分だけなんです。
自分ただ一人がある。
宇宙神の中の自分が一人あるだけなのです。
いいですか。ですから、よいことも悪いことも、誰の責任でもなく自分の責任なのです。(つづく)
五井昌久著『魂が大きく開く時 (聖ヶ丘講話)』より