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天地を貫く祈りの姿と地球界開発の在り方(後半)

(つづき)これは悪と罪とか、失敗とかいうのではなく、この地球界の物的発達のために必然的な進展ともいうべきであったのですが、それがそうした必然性を越え去った今日になってまで、過去の流れを追っていてはいけないのです。

何故ならば、今日では横広がりの活動はもう終止符を打つべき時代となってきているからです。

それはどういうことかといいますと、お互いがお互いの国家民族の横広がり活動をこの上つづけますと、地球壊滅の原水爆戦争になりかねない状態に今日ではなってきているからです。

もうここまで横広がりの活動がきましたら、今度はすべての国家民族が、人間本来の祈りの姿、天地を貫く、縦とのつながりにその活動を全力推進しなければならなくなってきているのです。

これは好むと好まざるとにかかわらず、そうなるべき時期になってきているのです。

唯物論者と思いこんでいる人々がいかにどのように縦とのつながりを阻止しようとしてあがこうと、それは不可能なことなのです。それはあたかも、太陽が朝東からでて、夕西に沈むような宇宙運行と一つのものであるからなのであります。

もしその運行に逆らえば、この地球界は瞬時にして壊滅してしまうのでありますが、そういうことがないように真の宗教者たちが働いているのであります。

この宇宙は肉体人間の頭脳では到底はかり知られぬ叡智によって運行されているのであって、その運行には一秒の狂いもないのであります。あれば宇宙は壊れてしまいます。

このような自然の叡智が、人間生命としてこの地上界に現われているのであって、唯物的な物の進化による人間などは存在しないのであります。(後略)

五井昌久著『愛・平和・祈り』より