(前略)皆さんは本当に胸の中で、「ああ、私たちは平和のための先駆けなんだな、世界を平和にする為に私も役に立っているんだな、自分が平和の祈りをすることによって、世界が平和になるんだな」というふうに、一人一人が思ってください。
「自分が”世界人類が平和でありますように”と祈ることによって、自分の体を通して光が地球に流れ、戦争を防いでいるんだな、平和にだんだん近づいているんだな」、「自分が一言平和の祈りをすれば、それだけ平和世界が近づいてくるんだな、世界が平和になるんだな」そういうふうに思ってください。そうすると、自分の中にある諸々の嫌な想いも消えてしまうし、息子や娘との不和も消えてゆくし、やがてすべてが平和になってゆきます。
だから、まず平和の祈りをただひたすらにすれば、身の回りのこともよくなって来るんですね。
そういうふうに逆に考えておやりになると、うんと自分に力がつきます。
病気を治したい、不幸を直したい、ということを先に思っていると、なかなか直りません。それを平和の祈りの中に入れてしまえばいいんです。
皆さんは肉体界にいて、一般大衆のような顔をしていらっしゃるけれども、実は皆さんの本心というのは、仏菩薩なんです。
ですから平和の祈りをすることにより、菩薩の本体が現われ、天使の本体が現われる。
”世界人類が平和でありますように、日本が平和でありますように”と言う時には、そのまま菩薩であり、天使なんです。
皆さんはそういう方々なのです。だからいつもいつも心の中で祈りをつづけていてください。
そうすると、神界にある姿がこの世に映ってくるんです。
といって、固くなって祈るという意味じゃありませんよ。のん気でいいんです。明るく冗談を言ったり、家のことをしたってかまいません。
そんなことはどうでもいい。日常茶飯事のことを当たり前にしていればいいんですから。
それで心の中ではいつも、”世界人類が平和でありますように”という祈りがひびいている、という人間にみんながなれば、それだけ早く世界が平和になります。(後略)
五井昌久著『天の心かく在り―日本の進むべき道 (聖ケ丘講話)』より