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人間とは

(前略)人生というものは
五十年八十年だけでは
計算がつかないものです

なぜならば
生まれ変わり死に変わりして
何生かけて
命がいろんな体験を積んで
神と全く一つになってゆく
神のみ心と全く一つになってゆく
そういう進化の道を
たどっているからです

過去世において得を積まなかった
過去世においてお金を無駄にした
過去世において愛に乏しい行ないをした
過去世において人をひどい目にあわせた

そういうような人は
今生でひどい目にあうでしょう
ひどい目にあって修正されるわけです

今生だけではどうしても
修正し切れなくて
一生を苦しみ通しに苦しんで
死んでゆく人もあります

貧乏で苦しむ
体が悪くて苦しむ
よくなりっこないという人があります

そういう人たちには
現世利益だけを説いてもはじまらない
永遠の生命の在り方を説くのです

人間というものは
永遠の生命であって
永遠の生命が分霊として
魂魄という要素をつけて
霊魂魄となって
何べんも何べんも
生まれ変わり修行を積んでゆく

永遠の生命は
霊体も持っていれば
幽体も持っていれば
肉体も持っていて
何回も幽界へ行ったり
霊界へ行ったり
神界へ行ったり
あるいは肉体界へ出て行ったり
いろいろと経験してゆくものなのです(中略)

根本は永遠の生命を
教えなければいけません

人間というものは永遠の生命で
何億年も無限億万年も
生き通しに生きて
この地球界で働き
また他の星で働くかも知れない
また生まれ変わって
ここで菩薩として働くかも知れない

肉体というものは
仮に現われている器に過ぎない
命が働く場所に過ぎない

だから肉体の幸福だけに
しがみついていたのでは
それだけでおしまいになっちゃう

肉体の幸福というものを
いっぺん(心から)離して
命が自由になると
かえって肉体の幸福は得られる

難病であっても
スパッと治ることがある

奇跡的にお金が入って
貧乏から開放されることもある

才能がないと思っていたら
才能が天から与えられることもある

片方では
マイナス面があったとしても
神さまのみ心に入れば
マイナス面より
もっと大きなプラス面が
出てくる場合がある

永遠の生命を知るために
人間は神さまにつながるんだけれども
神さまに本当につながってゆくと
自然と現世利益もあるのです(後略)

五井昌久著『大決意』より