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今こそ世界平和の祈りを

(前略)現代こそもう一歩も待ったなしの末法の世といわれる時代になってきているので、ここで真実の教えをつかみ、真理の行ないを人類が行じないとするならば、地球世界は滅び去ってゆく必然性を持ってきたのであります。

それは、肉体人間の力では、この地球世界を滅亡の方向に追いやるだけで、決して救われの道に向かわせはしない、という事実です。

今日こそその事実を、眼かくしなしに、はっきりと人類が見つめなければならないのです。

今こそ、神の外面的救済力として働いている守護の神霊、救世の大光明の力にすがらなければ、自力の修行などでは、もうとても追いつけぬほど、切迫した時期になってきているのであります。(中略)

世界平和の祈りこそ、この地球世界を救うやさしい、しかも最大の方法であると私は確信しているのであります。

世界平和の祈りをしていれば、祈っている当人はもちろん、その周囲も自然と光明化してゆくということは、今日までたくさんの実証が現われてきているのであります。

理論や理屈を言っている間に、この地球世界は一瞬一瞬、滅亡のほうに押しやられていることを、あなた方の眼で耳で、はっきりとらえてみることです。

理論や理屈はもういらない。

ただひたすら自己の想念を、神の救済の大光明の中に投入しつづけることだけが、われらに残された唯一のなすべきことであるのです。

それが世界平和の祈りなのであります。(後略)

五井昌久著『宗教と平和』より